人間と動物の大きな違いは、生まれてすぐ立てるか否かだといわれています。動物が誕生から数時間以内に立てるようになるのは外敵から身を守るため、これに対して、人間は約1年かけてやっと立ち上がり、歩けるようになります。
それでも、まだ自分で身の回りのことをしたり、生命を維持していくことはできません。他者(主に両親)に『依存』する期間は十年以上にも及びます。しかし、この『依存』の状態を健全に経過しなければ、次の段階である『自立』に成功することはないのです。
不登校や学習不振、人間関係などの問題を抱えた子供たちは、肉体的には’自立’していますが、精神的には『自立』ができていないのです。
『自立』するためには、何が必要なのでしょうか?
まずは、自分に自信を持つことです。自分に自信を持つことで、他者との距離感がつかめたり、自己を客観視できるようになります。一段高い視点が持てるようになるのです。
そのために、わたしたちは生徒たちの自信の『種』を見つけ、大きく育てるお手伝いをします。
人間は、決してひとりでは生きていくことはできません。
自分の周囲の人間と助け合ったり、ぶつかり合ったり、お互いに切磋琢磨することで、日常生活を生き生きと送ることができるようになります。
つまり、他者との対等な関係を築くことが、自分の人生を豊かにすることになるのです。
自分の思うこと、考えること、行動を表現し、他者に理解してもらう努力をすること。
そして、他者の思うこと、考えること、行動を理解し、寄り添う努力をすること。
わたしたちは、これが「共に生きる」=『共生』ということであると考えます。
そのために、わたしたちは生徒たちのコミュニケーション能力を開花させるお手伝いをします。
人生に成功するとは、どういうことなのでしょうか。
一般的には、金銭的・物質的に恵まれることや名誉ある肩書きを得ること、知名度が高いことだと認識されています。
しかし、上に挙げたことは、すべて一夜にして失う可能性のあることです。いや、情報化社会の現代においては、数時間や数十分でそれが起こることすらあります。
失うことのないものを得ること、それこそが本当の成功ではないでしょうか。
自分が何かに『貢献』するという行為は、決して失うものを伴いません。その行為に対する他者からの感謝は目に見えないかもしれません。感謝すらない場合もあります。
それでも、自分がなし得た達成感は何物にも代えがたい大きな財産となります。
そのために、わたしたちは生徒たちが本当の「豊かさ」を手に入れることのお手伝いをします。
自分を律し(『自律』)、最終的には『貢献』の道をスタートさせるのが本校の教育理念です。
個別相談やカウンセリングから生徒一人ひとりの現状を把握し、それに合わせたカリキュラムを策定します。
その上で、通信単位制高校と連携し、無理なく高校卒業資格を取得するための様々なサポートを行います。(また、小・中学校の学習内容の「もどり学習」にも、丁寧に対応いたします。)
その他、英語検定や漢字検定の取得など、生徒の自信と将来につながる指導も行います。
社会人として、最初に評価される「人間性」を磨くために、挨拶・言葉遣い・服装・TPOマナーなどの基本事項から指導します。
大学・専門学校への進学から県内外への就職まで、進路設計の相談に応じます。
在学中、一人ひとりに合った進学対策やジョブ・トレーニングが積めるよう配慮しています。
年月 | できごと | 概 要 |
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*1966年4月 | 「志木学習塾」設立 | 「むさしの高等学院」の先代学長である望月泰宏が、前身である「志木学習塾」を設立。 (2013年現在、「志木学習塾」は「総合塾 まなび」および「大川塾」を連携させた「まなび教育センター」に発展) |
*1999年4月 | 「志木教育クリニック」設立 | 保護者や塾生からの「こころの悩み」に関する相談が増加するようになり、「志木学習塾」と並行して「志木教育クリニック」を開設 |
*2001年4月 | 「NPO法人 フリースクール むさしの学園」設立 | 義務教育にある児童・生徒を対象としたフリースクールを設立。現在も「むさしの高等学院」の提携校として、相互交流を深めている |
*2008年4月 | 「親サロン」開始 | さまざまな子育ての悩みを抱えた親たちのための「居場所」として「親サロン」をスタート |
*2009年4月 | 「若者サロン」開始 | 「むさしの学園」の卒業生たちの息抜きの場、「居場所」としてスタート。毎月第3土曜日は多くの若者でにぎわう |
*2010年4月 | 「ひと塾」設立 | 「親サロン」と「若者サロン」の活動が活発化したことにより、これらを統合した |
*2011年4月 | 「むさしの高等学院」設立 | 埼玉県指定技能連携校(2011年3月15日公示)として、「むさしの高等学院」を設立。義務教育を修了した16歳以上の「悩み」を持つ若者たちに、実社会に向けた学習・職能習得の場を提供 |
〒353-0007
埼玉県志木市柏町4-5-28
TEL.048-478-0006(代)